2023年12月11日月曜日

ミヤマシジミサミット2023 報告

 

ミヤマシジミサミット


サミット会場(飯島町文化館)入り口

文化館のホワイエでチョウの標本と活動成果の展示
 伊那ミヤマシジミを守る会(岡村 裕 氏)
  宮田村産業振興課(平沢正典 氏)
 ミヤマシジミなどのチョウの標本(ミヤマシジミ研究会・井原道夫氏)

 ミヤマシジミ研究会は,絶滅危惧種である里山の小さな命ミヤマシジミを守っていく活動に係わっている人々が集まり,情報を交換するとともに交流を深め,さらに絶滅危惧種や生物多様性の保全・保護活動の一層の推進と拡大を図る活動を行っています.その一環として2023年度は飯島町文化館においてミヤマシジミ・サミット2023と題して 「ミヤマシジミの保全手法」をテーマにとりあげ,長野県環境保全研究所の須賀丈自然環境部長と東京大学大学院の宮下直教授に基調講演をしていただきました.さらに保全団体などによる活動報告が10件ありました.

以下にその内容を紹介します.

プログラム 

1330 開会 挨拶

ミヤマシジミ研究会会長の中村寛志より挨拶

飯島町新町長の唐沢隆氏より挨拶

司会の横尾早衣子氏(ミヤマ株式会社)

1340 基調講演1 「長野県の絶滅危惧種と環境の変化」 
                                    須賀 丈 氏(長野県環境保全研究所 自然環境部長)
 須賀 丈 氏

会場風景 

   基調講演2 「『ソバとシジミチョウ』再考‐人と自然の関係を取りもどすには?」                                     宮下 直 氏(東京大学大学院 教授

オンラインや会場から熱心な質問


1455 保全団体の活動報告
    (1)伊那市役所耕地林務課      
発表者の北原和樹氏

伊那市役所耕地林務課の発表タイトル

(2)ミヤマシジミ里の会       


発表者の出戸秀典 氏

ミヤマシジミ里の会の発表タイトル

(3) NTN株式会社 長野製作所     

発表者の唐澤 聡 氏

NTN株式会社 長野製作所の発表タイトル

(4)辰野生きものネットワーク    

辰野生きものネットワークの発表内容

発表者の土田秀実 氏

(5)中川村公民館             

 発表者の松村敦史 氏

中川村公民館の発表タイトル

(6)伊那西小学校              

伊那西小学校の発表タイトル

発表者の岡部あすか 氏

(7)天竜川上流事務所伊那出張所   

天竜川上流事務所伊那出張所の発表タイトル

発表者の刈田 晃 氏

(8)日本鱗翅学会信越支部        

ミヤマシジミ野の分布変遷
井原氏の発表より

発表者の井原道夫 氏

(9) 高瀬川を愛する会          

高瀬川を愛する会の発表タイトル


発表者の吉富政宣 氏

(10) 波田希少動植物保存会      

波田希少動植物保存会の発表タイトル

発表者の清沢るり子 氏
             
                   (11)日本鱗翅学会自然保護委員会        

長野県のチョウの候補種

 発表者の福本匡志 氏

1605よりパネルディスカッションを予定していましたが,発表が長引いたのでコメンテーターの須賀丈 氏と宮下直 氏から総評をいただいて、このセクションを終了しました.

1630 大会宣言 午前中に行われた活動団体の代表による「ミヤマシジミ会議」によってまとめられた大会宣言を中村会長が読み上げ会場全員の拍手によって採択されました.

大会宣言を読み上げる会長

大会宣言全文

1640 閉会  サミット参加者は会場84名,オンラインで22名,計106名もの方々が参加された.熱心な質問なども出てミヤマシジミの保全活動をより一層推進していく原動力が得られたサミットとなりました.


2023年11月16日木曜日

ミヤマシジミ・サミットの案内(12月2日)

 


ミヤマシジミサミット2023 「ミヤマシジミの保全手法」
令和5年度ミヤマシジミ研究会 講演会・活動報告会

 ミヤマシジミ研究会は,身近な自然環境を大切にし,絶滅危惧種の保全に関心のある人々が集まり,みんなで里山の小さな命を守っていく活動を行っています.今回は「ミヤマシジミの保全手法」をテーマにとりあげ、長野県環境保全研究所の須賀丈自然環境部長と東京大学大学院の宮下直教授の講演に続いて各団体の代表によるパネルディスカッションを予定しています.
昆虫や自然,また絶滅危惧種の保全に興味のある方のご来場をお待ちしています. 

日 時:令和5122日(土)1330分~1640分(13時受付開始)
テーマ:「ミヤマシジミの保全手法」
会場 : 飯島町文化館 大ホール(入場無料)
     399-3702長野県上伊那郡飯島町飯島2489  TEL:0265-86-5877 
     会場対面参加は事前申込み不要、オンライン参加は事前申込みが必要
プログラム: 
1330 開会・挨拶
1340 
  基調講演1 「長野県の絶滅危惧種と環境の変化」
        須賀 丈 氏(長野県環境保全研究所 自然環境部長)
  基調講演2 「『ソバとシジミチョウ』再考‐人と自然の関係を取りもどすには?」
            宮下 直 氏(東京大学大学院 教授
1450 休憩
1455 保全団体の活動報告
    (1)伊那市役所耕地林務課        北原和樹
    (2)ミヤマシジミ里の会             出戸秀典 氏
    (3) NTN株式会社 長野製作所     唐澤 聡 氏
    (4)辰野生きものネットワーク    土田秀実 氏
    (5)中川村公民館                      松村敦史 氏
    (6)伊那西小学校                      北村勝行 氏
    (7)天竜川上流事務所伊那出張所  刈田 晃 氏
    (8)日本鱗翅学会信越支部           井原道夫 氏
    (9) 高瀬川を愛する会              吉富政宣 氏
    (10) 波田希少動植物保存会          清沢るり子 氏
(展示) 
    ・ 伊那ミヤマシジミを守る会    岡村 裕 氏
      宮田村産業振興課      平沢正典 氏
      ミヤマ株式会社                   小林正征 氏
1605パネルディスカッション「いかにしてミヤマシジミを保全するか」
1630 大会宣言の採択 
1640 閉会  

◆オンライン参加・活動報告の申込方法:

Zoomオンライン参加はメールにて必要事項(氏名、住所、電話番号、メールアドレス)を記入の上、下記まで申し込んでください。
申込み・問合せ先:ミヤマシジミ研究会(会長:中村寛志)Tel 0265-74-8426 Mobile 090-3558-5472  E-mail insect2@shinshu-u.ac.jp

主催:ミヤマシジミ研究会    共催:飯島町教育委員会
後援:信州生物多様性ネットきずな、ミヤマ株式会社、NTN株式会社

2023年9月12日火曜日

令和5年度第2回昆虫の採集・観察学習会(ますみヶ丘)

2023年度第2回昆虫採集・観察会
ますみヶ丘 鳩吹き公園

  2023年9月9日(土)に,ミヤマシジミ研究会と伊那市の主催で,ますみヶ丘市民の森において「平成5年度第2回の昆虫の採集・観察会」を実施しました.2020年から始めた昆虫マイスター初級講座(2)として次のような学習をしながら昆虫の採集と観察を行いました.

1.絶滅が心配されているミヤマシジミの成虫と幼虫を観察しよう
          2.いろんな赤トンボの名前を覚えよう 
          3.昆虫の体のつくりを学ぼう
          4.うまくスケッチができるようになろう


ミヤマシジミ研究会の中村会長が今日の学習テーマを説明



鳩吹公園のミヤマシジミ保護区で成虫を観察
ミヤマシジミ 3化目のきれいなオス成虫です


今日のテーマはトンボを採集して名前を調べよう


さあ頑張って採集だ

捕まえた昆虫の名前調べ 赤とんぼの名前調べはむつかしい

みんなの前で採集した昆虫の名前を発表
スケッチもうまくかけたよ

初級マイスター講座の修了証書授与


長野日報に紹介されました

自分が採集して名前を調べた昆虫を発表.スケッチ描いてもみんなに披露しました.観察できた昆虫はミヤマシジミだけでなく,ノシメトンボ,コノシメトンボ,アキアカネ,ナツアカネ、マユタテアカネなどいろんな種類のアカトンボがいました.最後に,中村会長より修了証書を受け取りました.参加者は15家族47名でした.


2023年8月30日水曜日

2023年度辰野町荒神山ミヤマシジミ観察会

 辰野いきものネットワークとミヤマシジミ研究会の共催で,2023年8月26日(土)辰野町荒神山でミヤマシジミの観察会を実施しました。今年はコロナ禍も去ったので,午前10時からパークセンターの室内での講演の後,たつの海南側の生息地でミヤマシジミの観察を行いました.

講演は「農地の周りでミヤマシジミを守るには」と題して東大農学部で飯島町ミヤマシジミ里の会事務局長の出戸秀典氏に興味ある話をしていただきました.

保護区ではちょうど第3化目の成虫が出始めたところでミヤマシジミの美しい新鮮な個体を観察することができました.武居保男辰野町長をはじめスタッフも含めて20数名の参加がありました.

 以下に観察会のスナップを紹介します.

きずなの中村会長が開会挨拶

東大農学部の出戸氏の講演 


農地でミヤマシジミを保全するための草刈りや草地管理方法の研究を披露

保護区では3化のミヤマシジミがでむかえてくれました

皆さん熱心に観察

武居町長も辰いきスタッフとミヤマシジミ談義

手乗りミヤマ
青空のもと記念撮影

観察会は翌日のたつの新聞に紹介されました