2018年5月23日水曜日

三峰川保護区でミヤマシジミ発生

ナヨクサフジの花で吸蜜しているミヤマシジミの♂
Lycaeides argyrognomom (♂) May 22 2018, Ina City Nagano

Male  May 22 2018

 上伊那クリーンセンター建設に伴う環境影響評価での保全措置としたミヤマシジミ保護区で,今年もミヤマシジミの第1化の成虫が発生しました.ここは生息地の消失が予想されるミヤマシジミ個体群を,2014・2015年に代替地に移植して保護区がつくられたところです.ミヤマシジミ研究会が,定期的に個体数調査を実施して,個体群が安定的に定着しているかどうかをモニタリングしています.

Signboard of a sanctuary for Lycaeides argyrognomom
Ina City, Nagano Japan

初めて成虫を確認した日(初見日)は520日に岡村会員が確認しました.ちなみに2017年は528日で今年は発生が1週間程早かったです.これから10月まで可憐な姿を見せてくれることでしょう.



2018年5月5日土曜日

里モニ調査速報

Parnassius glacialis  ウスバシロチョウ 今年は早いです

Report of butterfly monitoring in Ina City
今日(May 5),研究会会員の小野章さんと伊那市ますみヶ丘周辺(S276)の里モニ調査に出かけました.快晴でしたが気温が18~20℃でチョウの活動は少なかったけれど,何種類か写真に収めたので紹介します.

Rapala arata and Erynnis montanus♀  トラフシジミとミヤマセセリ
Luehdorfia poziloi ヒメギフチョウ
Gonepteryx aspasia  越冬あけのスジボソヤマキチョウ

2018年4月21日土曜日

小谷村のギフチョウ・ヒメギフチョウの調査と観察会

ヒメギフチョウの調査
ヒメギフチョウ
ミヤマシジミ研究会は,毎年小谷村から希少なチョウ類の調査委託を受けています.今年も4月20日に小谷村の塩の道を歩いてギフ・ヒメギフチョウのトランセクト調査を行いました.カタクリは丁度満開で,ヒメギフチョウの産卵を観察することができました.調査の写真を紹介します.


産卵中 



カタクリに吸蜜に来たヒメギフチョウ

産卵直後の卵塊
観察会
 4月21日には,「おたりギフチョウ・ヒメギフチョウを守る会」の平成30年度の総会が大網公民館で行われ,続いて記念の缶バッチを自作した後,10時から分校裏の塩の道一帯で観察会が開かれた.ギフチョウやヒメギフチョウは姿を見せるのですが,この日は気温が26℃もあり,チョウは素早く飛び回ってなかなかいいシャッターチャンスがなかった.しかし,参加した約30名の人は楽しく飛び回るチョウを観察して満足できた様子でした.

観察会チラシ
会長が説明
みんなで塩の道を歩く


毎年,ギフチョウとヒメギフチョウを見守っている
大網の六地蔵様


2018年3月30日金曜日

モニタリングサイト1000里山調査に登録

 ミヤマシジミ研究会は,2018年度からモニタリングサイト1000里山調査に参加することになりました.調査地は伊那市ますみヶ丘平地林(サイト番号S276)で調査対照はチョウ類です.ここではすでに研究会がミヤマシジミの生息地の保全と保護活動を行っているところです.
 今日(3月29日)は,トランセクトルートを決めるために,ますみヶ丘平地林と周辺の農地と公園を予備的に調査しました.今日は12時ごろで20℃もあって温かかったので,越冬明けのタテハチョウ類が日向ぼっこをしていました.

越冬明けのキベリタテハ 
Nymphalis antiopa  2018.March.29  Ina City, Nagano, Japan

テングチョウ Libythea lepita

キタテハ
Polygonia c-aureum












オオムラサキの越冬幼虫も見つかりました
Wintering larva of Sasakia charonda

 詳しいトランセクトルートと調査日程は,メールでご連絡をしますので,会員の皆さんのご協力をお願いいたします.
平地林の中を動物の彫刻道しるべの沿ってルートを歩きます





2018年1月9日火曜日

環境展-ミヤマシジミの保護と里山のチョウ-の開催

 皆さん 今年もミヤマシジミ研究会をよろしくお願いします.
 毎年恒例のミヤマシジミ研究会・伊那市主催の環境展を110日(水)から開催します.
今年は「ミヤマシジミの保護と里山のチョウ」というテーマで,上伊那広域連合焼却施設建設に伴う保全措置で作られたミヤマシジミ保護区でのミヤマシジミの保護活動の成功事例と伊那市の里山にすむチョウたちの写真と標本,また辰野町荒神山のミヤマシジミ保護活動の写真を展示しました.

 日時 平成30110日(水)~17日(水)
 場所 伊那市役所ロビー

 先着30名に美しいミヤマシジミの絵葉書をプレゼントします.皆さん,立ち寄ってごらんください.
ミヤマシジミの生態解説や標本も展示
伊那市の里山のチョウや生きものの写真と標本

2017年12月2日土曜日

平成29年度ミヤマシジミ研究会講演会・活動報告会・総会

 平成29122日(土)に大芝高原フォレスト大芝研修室において,平成29年度ミヤマシジミ研究会講演会・活動報告会・総会が開催されました.
 午後1時30分から中村寛志会長の挨拶に続いて,江田慧子氏(帝京科学大学専任講師)が「絶滅危惧種のチョウと環境教育」と題して講演が行われました.阿蘇のオオルリシジミを守るための赤牛料理教室,木曽の開田小学校で実施したチャマダラセセリを材料にした環境教室および子供たちとミヤマシジミ保護の歌を作った自然体験キャンプが紹介され,絶滅危惧種を保全するために環境教育の重要さが述べられました.


オオルリシジミと放牧の関係
(江田氏の講演スライドから)
熱心に講演を聞く参加者
 












続いて,以下の3題の研究報告がなされました.
*「辰野町荒神山のミヤマシジミ個体群の保全について」 
小野 章氏(辰野いきものネットワーク)
*「上伊那広域連合焼却施設建設の保全措置で作られたミヤマシジミ保護区について」 中村寛志氏(ミヤマシジミ研究会) 
*「長野市本社敷地内のミヤマシジミ保護区について」
          堀 雅幸氏(ミヤマ株式会社) 

ミヤマ株式会社の堀雅幸氏の研究報告
荒神山のミヤマシジミ調査
(小野氏の講演スライドから)












 休憩を挟んで,以下6人の研究会の会員から活動報告があった.
*飯島のミヤマシジミを守る会 (林 幸男氏)
*上牧里山づくり (大村洋一事務局)
*天竜川上流河川事務所 (加藤 博課長)
*伊那ミヤマシジミを守る会 (岡村 裕会長)
*信州大学農学部環境学生委員会 (難波成恵委員長)
*伊那市耕地林務課(三宅慎平氏)

そのあとみんなで,ミヤマシジミをデザインした研究会の缶バッチを作成した.参加者は46名であった.

天竜川上流河川事務所の加藤課長から
伊那ミヤマシジミを守る会を河川愛護で
表彰したことの報告があった.

岡村氏撮影のチョウの写真を展示















 講演会に先立って午前中に,役員会・総会が行われ以下の5つの議題が提出され了解された.
1H29年度役員,会員
2H28年度事業報告  
3H28年度決算報告
4H29年度事業計画
5H29年度予算案 

そのうちH28年度の事業報告,H29年度の事業経過を以下に示します.

H28年度事業報告
1.事業
(1) ミヤマシジミ講演とコマツナギ植栽 平成2878
 ミヤマ株式会社にてコマツナギ植栽のイベントと講演
 講演「ミヤマシジミの育て方」江田慧子(帝京科学大学)
   「ミヤマシジミをみんなで守ろう-ミヤマ株式会社の皆様がミヤマシジミの保全活動をスタートするにあたって」中村寛志(ミヤマシジミ研究会)
 コマツナギ植栽
(2) 荒神山ミヤマシジミ講演会と観察会 平成28年8月28
荒神山にて辰野いきものネットと共催でミヤマシジミ講演会と観察会
講演「伊那谷のミヤマシジミと遺伝子解析」江田慧子(帝京科学大学)
「荒神山のミヤマシジミ」土田秀美氏(辰野いきものネット会長)
ミヤマシジミ観察会,ミヤマシジミ研究会幹事会
(3) 平成28年度講演会・研究発表会・総会 平成28123
大芝高原フォレスト大芝研修室にて
講演「伊那谷の里山の貴重な生き物たち」四方圭一郎氏(飯田市美術博物館) 
「外来植物を食べるミヤマシジミ」江田慧子氏(帝京科学大学)
「小谷村のギフチョウ・ヒメギフチョウの天然記念物指定」中村寛志
ミヤマシジミ研究会総会
2.研究・調査活動
(1) 荒神山生物多様性調査 平成28626日 辰野いきものネット主催
(2) 飯島町林幸男氏の水田土手のミヤマシジミ調査・宮田村大田切川ミヤマシジミ調査 平成28718
(3) 農学部保護区整備  平成28720  岡村さんと中村会長
(4) 新潟県のミヤマシジミ調査 平成28920
新潟県十日町水辺の楽校活用協議会と十日町市役所建設課との情報交換会にてミヤマシジミ情報収集と現地調査
3.ミヤマシジミ研究会ブログ充実

4H29年度事業計画
1.事業
* コマツナギ植栽 平成29420
  中央病院の花壇にコマツナギ苗植栽.藤田政良先生.岡村さん 
* ミヤマ株式会社のコマツナギ保護区へのミヤマシジミ移植試験講習会      
平成29728日 岡村 裕・宮坂 繁・中村寛志
* 「夏の信州自然体験キャンプと発表会」(信州生物多様性ネットきずな主催)の共催 平成2989~11日,108
* 荒神山ミヤマシジミ講演会と観察会 平成29826
荒神山にて辰野いきものネットと共催でミヤマシジミ講演会と観察会
* 平成29年度講演会・研究発表会・総会 平成29122
大芝高原フォレスト大芝研修室にて
* その他 講演など
2.研究・調査活動
* 荒神山生物多様性調査 平成29625日 辰野いきものネット主催
* 飯島町林幸男氏のミヤマシジミ調査・中日新聞取材 平成29626
* 農学部保護区整備  平成291018日,1129
* 学会発表 日本環境動物昆虫学会(県立滋賀大)平成291119
3.ミヤマシジミ研究会ブログ充実
4.生物多様性部会の4件の受託事業





 

信州大学農学部ミヤマシジミ保護区の整備


 信州大学農学部にあるミヤマシジミ保護区は,2014年までは昆虫生態学研究室が管理していたが,会長の私が農学部定年退職に伴い,保護区を維持する研究室がなくなりコマツナギの手入れがなされなくなった.そのため生息していたミヤマシジミは減少し,今年は発生が確認されない状態であった.
環境学生委員会の皆さん(保護区の前で)
信州大学農学部構内保護区に生息していたミヤマシジミ
(2014年7月31日)
そこで農学部環境学生委員会(難波成恵委員長)が管理を担当することとなり,11月29日に,委員会の学生7名と担当職員,そして私が構内に4か所ある保護区の手入れを行った.
 来年度はしっかりと草刈りを行い,ミヤマシジミを復活させる計画である.