2024年10月16日水曜日

ミヤマシジミ研究会・報告会(12月14日)のお知らせ

 


ミヤマシジミ研究会は,身近な自然環境を大切にし,絶滅危惧種の保全に関心のある人々が集まり,みんなで里山の小さな命を守っていく活動を行っています.その一環として毎年12月に講演会と活動報告会を開催しております.基調講演として安曇野のオオルリシジミ保護対策会議代表の那須野雅好氏に,埋蔵文化財の制度を参考にした安曇野市における希少種保全の画期的な取り組みについてお話をいただきます.続いて保全活動の現場から,コマツナギ管理と草刈り時期の提言や人工産卵技術の実践事例を報告してもらい,質問や意見交換など会場の参加者を含めた総合討論の場を予定しています.昆虫や自然,また絶滅危惧種の保全に興味のある方のご来場をお待ちしています. 

日  時:2024年12月14日(土)13:30~17:00(開場13:00)
会  場:道の駅大芝高原 森の学び舎(入場無料・事前申し込み不要)
     〒399-4511長野県上伊那郡南箕輪村4825−1  TEL:0265-72-2180
プログラム:
1300 受付開始
1330 開会 進行 江田慧子(関西学院大学)  
        挨拶 中村寛志会長   
1335 基調講演 「埋蔵文化財とミヤマシジミ」 
             那須野雅好氏(オオルリシジミ保護対策会議代表)
1415 活動報告
  (1)「畦畔のコマツナギの管理と草刈り時期」
             出戸秀典氏(ミヤマシジミ里の会)
 (2)「人工産卵事例1(伊那西小学校)」
              岡本 裕 氏(伊那ミヤマシジミを守る会)
 (3)「人工産卵事例2(辰野東小学校)」
      土田秀実 氏(辰野生きものネットワーク)
 (4) 追加報告
 
1520 休憩 
1530 意見交換 
1700 閉会 
 
主催:ミヤマシジミ研究会  
後援:信州生物多様性ネットきずな,ミヤマ株式会社,NTN株式会社長野製作所
 
問合せ・報告申込先:
ミヤマシジミ研究会(会長 中村寛志)
399-4511 長野県上伊那郡南箕輪村8021-8
TelFax: 0265-74-8426 Mobile 090-3558-5472
E-mail: insect2home@inacatv.ne.jp

2024年9月15日日曜日

令和6年度第2回昆虫観察会(伊那市民の森)

 

2024年9月14日(土)に,ミヤマシジミ研究会と伊那市の主催で,伊那市横山地区にある市民の森(鳩吹公園とますみが丘平地林)において「平成6年度第2回昆虫観察学習会」を実施しました.昆虫マイスター初級講座2024(2)として昆虫を採集しながらミヤマシジミと秋のトンボの学習を行いました.

     1.絶滅が心配されているミヤマシジミの成虫を観察しよう
          2.ミヤマシジミの幼虫とアリを探そう
          3.秋の昆虫を捕まえよう
          4.うまくスケッチができるようになろう
鳩吹き公園の保護区でミヤマシジミを観察

捕まえたチョウを三角紙に入れる方法を学ぶ

ミヤマシジミは3世代目の成虫がコマツナギの回りを舞っていて,青色のオスと茶色のメスを観察することができた.また赤トンボ類ではアキアカネ,ナツアカネ,コノシメトンボ,ウスバキトンボが採集できました.

捕まえた昆虫の名前を調べました

自分が採集したチョウやトンボや昆虫の名前を調べてみんなに発表.スケッチも描いてもみんなに披露しました.最後に中村寛志会長よりマイスター初級講座の修了証書を受け取りました.参加者は9家族25名でした.

信濃毎日新聞に紹介されました


2024年7月15日月曜日

令和6年度第1回昆虫観察会(新山トンボの楽園)

 

2024年7月13日(土)に,ミヤマシジミ研究会と伊那市の主催で,伊那市富県上新山にあるトンボの楽園において「平成6年度第1回昆虫観察学習会」を実施しました.2020年から始めた昆虫マイスター初級講座2024(1)として次のような学習をしながらトンボの観察と学習を行いました.

1.日本一小さいハッチョウトンボを観察しよう
     2オスとメスの区別ができるかな 
     3.楽園のいろんなトンボを観察しよう
     4.トンボをスケッチしよう

梅雨の晴れ間の観察日和になりました.
伊那市耕地林務課の井口英史氏が挨拶と諸注意

日本トンボ学会会員の福本匡志氏が
ハッチョウトンボについて解説


ハッチョウトンボのオス

丁度ハッチョウトンボの発生のピークで,池の周りで1円玉くらいの小さなハッチョウトンボをたくさん観察できました.またそれ以外にキイトトンボやショウジョウトンボなどいろんなトンボを見つけてスケッチをしました.

キイトトンボのオス


福本氏が持ってきたトンボの標本を見て名前を確認

自分が観察したトンボや昆虫の名前を調べてみんなに発表.スケッチも描いてもみんなに披露しました.最後に中村寛志会長よりマイスター初級講座の修了証書を受け取りました.参加者は15家族41名でした.

2024年7月1日月曜日

第12回環境展

 

井原道夫氏出品の標本

 私たちミヤマシジミ研究会は,ミヤマシジミをはじめ絶滅の危機に瀕している生きものの保全・保護活動を行っています.その活動の一環として毎年,伊那市役所ロビーで環境展を行っています.今年度から10年ぶりに長野県のレッドデータブックの改訂作業が始まりました。そこで第12回目の環境展は「伊那谷の希少なチョウの標本と写真」をテーマに,伊那谷の絶滅危惧種のチョウの標本や写真などを紹介します.日本鱗翅学会の井原道夫氏と辰野いきものネットワークの土田秀実氏所蔵のチョウの標本と会員の撮影したきれいなミヤマシジミの写真など,ぜひ足を止めて珍しい貴重な美しいチョウをご覧ください.

  日時 令和5年2月19日(月)~3月1日(金)

  場所 伊那市役所ロビー

  展示物 *ミヤマシジミのいい写真 
      *伊那谷の絶滅危惧種のチョウの標本
        *希少なチョウの写真と標本
  標本と写真
 里山のチョウ:ヤマキチョウ、コヒョウモンモドキ、オオムラサキ、ギフチョウ、チャマダラセセリなど
    希少なシジミチョウ:ミヤマシジミ、ゴマシジミ、ベニモンカラスシジミ、ヒサマツミドリシジミなど
    高山チョウ:ベニヒカゲ、クモマベニヒカゲ、ミヤマシロチョウ、コヒオドシ、クモマツマキチョウなど

  
  以下に展示品と会場の様子を紹介します












第4回 自然ふれあい講座 セミのぬけがらを探せ! 2024のご案内

 

 

第4回自然ふれあい講座  セミのぬけがらを探せ! 2024アブラゼミの抜け殻のご案内

日時: 令和6年8月4日(日)10時〜12時
会場: 伊那市鳩吹公園
集合場所: 伊那市鳩吹公園ぽっ歩館前
持ち物: 飲み物、帽子、タオル、筆記用具
参加費: 無料
対象・定員: 主に小学生・20名
申込方法: ながの電子申請サービス(長野県)で受け付けます。
右のQRコードにアクセスして申込んでください。
申込期間: 7月1日〜8月3日(定員になり次第〆切)
雨天: 小雨決行
主催: 長野県環境保全研究所
共催: 伊那市
企画協力:自然観察指導員長野県連絡会、セミの抜け殻しらべ市民ネット
お問合せ先:長野県環境保全研究所(担当)栗林
〒381-0075 長野市北郷2054-120
TEL 026-239-1031 / FAX 026-239-2929
Eメールkanken-shizen@pref.nagano.lg.jp
当日連絡090-1041-9222
このイベントは、信州環境カレッジ「地域講座」登録講座です。ぜひご参加ください!
信州環境カレッジのWEBサイトはこちら⇒https://shinshu-ecollege.pref.nagano.lg.jp

2023年12月11日月曜日

ミヤマシジミサミット2023 報告

 

ミヤマシジミサミット


サミット会場(飯島町文化館)入り口

文化館のホワイエでチョウの標本と活動成果の展示
 伊那ミヤマシジミを守る会(岡村 裕 氏)
  宮田村産業振興課(平沢正典 氏)
 ミヤマシジミなどのチョウの標本(ミヤマシジミ研究会・井原道夫氏)

 ミヤマシジミ研究会は,絶滅危惧種である里山の小さな命ミヤマシジミを守っていく活動に係わっている人々が集まり,情報を交換するとともに交流を深め,さらに絶滅危惧種や生物多様性の保全・保護活動の一層の推進と拡大を図る活動を行っています.その一環として2023年度は飯島町文化館においてミヤマシジミ・サミット2023と題して 「ミヤマシジミの保全手法」をテーマにとりあげ,長野県環境保全研究所の須賀丈自然環境部長と東京大学大学院の宮下直教授に基調講演をしていただきました.さらに保全団体などによる活動報告が10件ありました.

以下にその内容を紹介します.

プログラム 

1330 開会 挨拶

ミヤマシジミ研究会会長の中村寛志より挨拶

飯島町新町長の唐沢隆氏より挨拶

司会の横尾早衣子氏(ミヤマ株式会社)

1340 基調講演1 「長野県の絶滅危惧種と環境の変化」 
                                    須賀 丈 氏(長野県環境保全研究所 自然環境部長)
 須賀 丈 氏

会場風景 

   基調講演2 「『ソバとシジミチョウ』再考‐人と自然の関係を取りもどすには?」                                     宮下 直 氏(東京大学大学院 教授

オンラインや会場から熱心な質問


1455 保全団体の活動報告
    (1)伊那市役所耕地林務課      
発表者の北原和樹氏

伊那市役所耕地林務課の発表タイトル

(2)ミヤマシジミ里の会       


発表者の出戸秀典 氏

ミヤマシジミ里の会の発表タイトル

(3) NTN株式会社 長野製作所     

発表者の唐澤 聡 氏

NTN株式会社 長野製作所の発表タイトル

(4)辰野生きものネットワーク    

辰野生きものネットワークの発表内容

発表者の土田秀実 氏

(5)中川村公民館             

 発表者の松村敦史 氏

中川村公民館の発表タイトル

(6)伊那西小学校              

伊那西小学校の発表タイトル

発表者の岡部あすか 氏

(7)天竜川上流事務所伊那出張所   

天竜川上流事務所伊那出張所の発表タイトル

発表者の刈田 晃 氏

(8)日本鱗翅学会信越支部        

ミヤマシジミ野の分布変遷
井原氏の発表より

発表者の井原道夫 氏

(9) 高瀬川を愛する会          

高瀬川を愛する会の発表タイトル


発表者の吉富政宣 氏

(10) 波田希少動植物保存会      

波田希少動植物保存会の発表タイトル

発表者の清沢るり子 氏
             
                   (11)日本鱗翅学会自然保護委員会        

長野県のチョウの候補種

 発表者の福本匡志 氏

1605よりパネルディスカッションを予定していましたが,発表が長引いたのでコメンテーターの須賀丈 氏と宮下直 氏から総評をいただいて、このセクションを終了しました.

1630 大会宣言 午前中に行われた活動団体の代表による「ミヤマシジミ会議」によってまとめられた大会宣言を中村会長が読み上げ会場全員の拍手によって採択されました.

大会宣言を読み上げる会長

大会宣言全文

1640 閉会  サミット参加者は会場84名,オンラインで22名,計106名もの方々が参加された.熱心な質問なども出てミヤマシジミの保全活動をより一層推進していく原動力が得られたサミットとなりました.