2022年8月29日月曜日

辰野町荒神山のミヤマシジミ観察会

 


  辰野いきものネットワーク主催,ミヤマシジミ研究会の共催で,2022年8月28日(日)辰野町荒神山でミヤマシジミの観察会を実施しました。ちょうど第3化目の成虫が出始めたところで美しいブルーのオスや茶色に朱の斑点が鮮やかなメスの新鮮な個体を観察することができました.今年はコロナ蔓延が終息しない中,室内での講演は中止してたつの海の生息地での屋外観察のみとなりましたが,武居保男辰野町長をはじめスタッフも含めて30名近くの参加がありました.
 以下に観察会のスナップを紹介します.
白い縁取りも鮮やかなミヤマシジミのオス

朱色の斑紋がきれいなミヤマシジミのメス

武居町長の挨拶

吸蜜中のメス

この日は曇り空で風もあって8月なのに肌寒かったので,ミヤマシジミたちはあまり飛翔せずに
吸蜜したり下草にじっと止まってくれた.近づいて撮影するには絶好の条件でした.

ミヤマシジミのオリジナル缶ストライプは大好評

ミヤマシジミ研究会の中村会長が辰野那町のミヤマシジミの変遷を解説,
参加者に保全活動の大切さを理解してもらった

2022年7月12日火曜日

伊那市新山のハッチョウトンボ

 

ハッチョウトンボの♂ 2022.7.11

2022年7月11日に伊那市の新山にあるトンボの楽園にハッチョウトンボを観察に行きました.毎年観察に出かけていますが,今年もいいモデルになってくれました.いくつかスナップを紹介します.

オスは小さくても真っ赤で目立ちます.ほかのオスが
縄張りに入ってくると追い払います


めすは色が地味で小さいので慣れるまでは見つかりにくい


湿地と池の上は木道が設置してあって,いろんなトンボが
観察できるように整備されています

ハッチョウトンボ♀ スマホで撮影しました
(撮影者:ミヤマシジミ研究会事務局長江田)

2022年5月25日水曜日

ミヤマシジミ初見報告

 

ミヤマシジミ交尾 伊那市
2022年5月20日初見(岡村裕会員撮影)

今年もミヤマシジミの季節がやってきました.今年は5月の天候が不順だったため発生が少し遅れていましたが,天竜川や三峰川土手の生息地では成虫が発生し始めました.

ミヤマシジミ♂ 伊那市
2022年5月24日(中村撮影) 

ミヤマシジミ♀ 伊那市
2022年5月24日(中村撮影) 


2022年5月1日日曜日

小谷村ギフチョウ・ヒメギフチョウの観察会(2022年)

 

ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi
April 30, 2022

2022年4月30日(土)小谷村大網公民館で「おたりギフチョウ・ヒメギフチョウを守る会」の総会が開催されました.ミヤマシジミ研究会からは中村会長と江田事務局長が出席して,今までの調査結果とギフチョウとヒメギフチョウの見分け方などについて説明をして,特製絵葉書を配布しました.
守る会の総会の様子 今年度の活動計画などを話し合った

ギフ・ヒメギフ小谷村特製絵葉書

そのあと大網分校グランド裏の生息地でギフチョウ・ヒメギフチョウの観察を行いました.今年は雪が深くて4月20日はまだ林の中の塩の道は残雪に覆われていましたが,10日のちの観察会は残雪も消え晴天に恵まれて,多くのギフチョウとヒメギフチョウが舞うのを観察することが出来ました.

4月20日の生息地はまだ残雪
ヒメギフチョウ

残雪もなくなった4月30日の観察会の様子

ギフチョウ Luehdorfia japonica
April 30, 2022

大網地区はギフチョウとヒメギフチョウの混生地なので,この2種が同時に観察できます.観察会には子どもたちや関西から来たカメラマンなどを含めて20数名が参加して美しい春の妖精が舞う姿を楽しみました.さらに子供たちが卵塊も見つけました.

ウスバサイシンに産卵された卵塊 
ここではギフチョウもウスバサイシンに産卵するので,今はどちらか区別がつきません.

「おたりギフチョウ・ヒメギフチョウを守る会」の皆さんはこの時期のパトロールや保護を訴える看板の設置,生息環境の整備など自分たちの村に住む小さな蝶の命を守るための活動を行っています.

2022年1月4日火曜日

ミヤマシジミ研究会 2021年度講演・報告会

 


ミヤマシジミ研究会の2021年度講演会・報告会は,12月4日(土)13:30から長野県南箕輪村にある大芝高原フォレスト大芝研修室で実施いたしました。今回は,長野県環境保全研究所自然環境部長の須賀丈氏による「草地の文化と再生」というタイトルでの基調講演,ミヤマシジミの研究報告が2件と9件の活動報告があり活発な意見交換がなされました.参加者は会場が23名,zoomオンライン参加が13名でした.

以下プログラムに沿って内容を紹介します.

13:00 受付開始 受付:土田・岡村

13:30 開会 関西学院大学からオンラインの江田慧子事務局長の司会で開会.最初に中村寛志会長が挨拶と今年度に事業報告を行いました.

13:35 基調講演 

*「草地の文化と再生」 須賀 丈 氏(長野県環境保全研究所)

基調講演をする須賀丈氏

須賀氏からは,草地の生物多様性を守るため歴史や文化に目をむける必要性や,これからの保全対策として検討されているOECM(民間取組等と連携した自然環境保全)といった考え方を紹介していただきました.
古代の放牧地(須賀氏の講演から)
グローバルな資源利用が生物多様性の危機を招いている
(須賀氏の講演から)

14:25 研究報告(1)

*「伊那市のミヤマシジミ保護保全の実際とこれからの保護活動」岡村 裕 氏(伊那市ミヤマシジミを守る会)

研究報告をする岡村裕氏


伊那市のミヤマシジミ生息地の調査報告(岡村氏の報告から)


14:50 研究報告(2) 

*「ミヤマシジミを教材とした自然教室での取り組み」江田慧子 氏(関西学院大学)

江田慧子氏は関西学院大学からオンラインで報告.自然教室において家族で脱出ゲームをしながらミヤマシジミの保全を理解してもらうプログラムの実践活動を紹介しました.

江田慧子氏は関西学院大学からオンラインで報告

子どもたちへの環境教育の必要性(江田氏の報告より)

プログラムの開発目的(江田氏の報告より)


(江田氏の報告より)

みんなで問題を解いて,無事にミヤマシジミを逃がすことが
出来ました(江田氏の報告より)


15:15 活動報告 コーディネーター:中村寛志会長

続いて9つの団体から活動報告がありました.

*辰野生きものネットワーク(会長 土田秀実氏)    

荒神山のミヤマシジミ保護活動を報告をする土田氏(後ろ)

荒神山のミヤマシジミ発生年次変動(土田氏の報告より)

*横山地区ミヤマシジミを守る会(会長 中村新一氏)         

伊那市横山地区のミヤマシジミ保護活動を報告をする中村氏
コマツナギオーナー制度を紹介

*上牧里山づくりの会 (代表 唐木隆夫氏)                

  オンラインで伊那市上牧地区の里山づくりの会の活動報告がありました

*天竜川上流河川事務所(副所長 加藤博氏)    

天竜川上流河川事務所のミヤマシジミ保護活動を報告をする加藤氏

加藤氏の報告スライドより

2021年の三峰川堤防へのコマツナギ植栽を紹介(加藤氏の報告より)

*飯島町ミヤマシジミの保全活動(東京大学大学院 出戸秀典氏)
  

2021年に飯島町に発足したミヤマシジミ里の会を報告する出戸氏


ミヤマシジミ里の会の活動内容(出戸氏の報告より)

里の会発足の報道記事(出戸氏の報告より)

*伊那西小学校(依田裕巳氏・北村勝行氏)       

伊那西小学校3年生が実施したミヤマシジミ保護活動を
子どもたちがビデオで報告

子どもたちの活動を報告する伊那西小学校の北村氏(後ろ)

*伊那市耕地林務課(内山輝美氏)               

伊那市のミヤマシジミ保全活動(市民の森の観察会・
市役所ロビーでの環境展)を報告する内山氏
2021年7月24日に実施した昆虫の採集・観察会.
20組54名が参加(内山氏の報告より)

ミヤマシジミの保護活動について市民に啓発し関心を持ってもらうため
2021年2月15日に実施した市役所ロビーでの環境展
(内山氏の報告より)

*ミヤマ株式会社(広報室 横尾早衣子氏)                

ミヤマ株式会社の横尾氏からオンラインで活動報告がありました.

ミヤマシジミの越冬卵の孵化に成功(横尾氏の報告から)

戸隠の花伝舎での環境教育(横尾氏の報告から)

花伝舎のガーデンに訪れた蝶(横尾氏の報告から)

*波田希少動植物保存会(清沢るり子氏)        

最後に波田町のミヤマシジミ生息地について清沢氏から報告がありました              

報告する清沢氏

会場風景

今回の研究会はコロナ過の中でしたが,会場は定員制としてオンライン併用で実施しましたが,多くの参加と活動報告があり有意義な報告会ができました.