ミヤマシジミ研究会の2021年度講演会・報告会は,12月4日(土)13:30から長野県南箕輪村にある大芝高原フォレスト大芝研修室で実施いたしました。今回は,長野県環境保全研究所自然環境部長の須賀丈氏による「草地の文化と再生」というタイトルでの基調講演,ミヤマシジミの研究報告が2件と9件の活動報告があり活発な意見交換がなされました.参加者は会場が23名,zoomオンライン参加が13名でした.
以下プログラムに沿って内容を紹介します.
13:00 受付開始 受付:土田・岡村
13:30 開会 関西学院大学からオンラインの江田慧子事務局長の司会で開会.最初に中村寛志会長が挨拶と今年度に事業報告を行いました.
13:35 基調講演
*「草地の文化と再生」 須賀 丈 氏(長野県環境保全研究所)
基調講演をする須賀丈氏 |
古代の放牧地(須賀氏の講演から) |
グローバルな資源利用が生物多様性の危機を招いている (須賀氏の講演から) |
*「伊那市のミヤマシジミ保護保全の実際とこれからの保護活動」岡村 裕 氏(伊那市ミヤマシジミを守る会)
研究報告をする岡村裕氏 |
伊那市のミヤマシジミ生息地の調査報告(岡村氏の報告から) |
14:50 研究報告(2)
*「ミヤマシジミを教材とした自然教室での取り組み」江田慧子 氏(関西学院大学)
江田慧子氏は関西学院大学からオンラインで報告.自然教室において家族で脱出ゲームをしながらミヤマシジミの保全を理解してもらうプログラムの実践活動を紹介しました.
江田慧子氏は関西学院大学からオンラインで報告 |
子どもたちへの環境教育の必要性(江田氏の報告より) |
プログラムの開発目的(江田氏の報告より) |
(江田氏の報告より) |
みんなで問題を解いて,無事にミヤマシジミを逃がすことが 出来ました(江田氏の報告より) |
15:15 活動報告 コーディネーター:中村寛志会長
続いて9つの団体から活動報告がありました.
*辰野生きものネットワーク(会長 土田秀実氏)
荒神山のミヤマシジミ保護活動を報告をする土田氏(後ろ) |
荒神山のミヤマシジミ発生年次変動(土田氏の報告より) |
*横山地区ミヤマシジミを守る会(会長 中村新一氏)
伊那市横山地区のミヤマシジミ保護活動を報告をする中村氏 コマツナギオーナー制度を紹介 |
*上牧里山づくりの会 (代表 唐木隆夫氏)
オンラインで伊那市上牧地区の里山づくりの会の活動報告がありました
*天竜川上流河川事務所(副所長 加藤博氏)
天竜川上流河川事務所のミヤマシジミ保護活動を報告をする加藤氏 |
加藤氏の報告スライドより |
2021年の三峰川堤防へのコマツナギ植栽を紹介(加藤氏の報告より) |
*飯島町ミヤマシジミの保全活動(東京大学大学院 出戸秀典氏)
2021年に飯島町に発足したミヤマシジミ里の会を報告する出戸氏 |
ミヤマシジミ里の会の活動内容(出戸氏の報告より) |
里の会発足の報道記事(出戸氏の報告より) |
*伊那西小学校(依田裕巳氏・北村勝行氏)
伊那西小学校3年生が実施したミヤマシジミ保護活動を 子どもたちがビデオで報告 |
子どもたちの活動を報告する伊那西小学校の北村氏(後ろ) |
*伊那市耕地林務課(内山輝美氏)
伊那市のミヤマシジミ保全活動(市民の森の観察会・ 市役所ロビーでの環境展)を報告する内山氏 |
2021年7月24日に実施した昆虫の採集・観察会. 20組54名が参加(内山氏の報告より) |
ミヤマシジミの保護活動について市民に啓発し関心を持ってもらうため 2021年2月15日に実施した市役所ロビーでの環境展 (内山氏の報告より) |
*ミヤマ株式会社(広報室 横尾早衣子氏)
ミヤマ株式会社の横尾氏からオンラインで活動報告がありました.
ミヤマシジミの越冬卵の孵化に成功(横尾氏の報告から) |
戸隠の花伝舎での環境教育(横尾氏の報告から) |
花伝舎のガーデンに訪れた蝶(横尾氏の報告から) |
*波田希少動植物保存会(清沢るり子氏)
最後に波田町のミヤマシジミ生息地について清沢氏から報告がありました
報告する清沢氏 |
会場風景 |
今回の研究会はコロナ過の中でしたが,会場は定員制としてオンライン併用で実施しましたが,多くの参加と活動報告があり有意義な報告会ができました.
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