2022年9月25日日曜日

伊那市ますみヶ丘里モニ調査(11回目)ー3化のミヤマシジミー

 

伊那市ますみヶ丘保護区のミヤマシジミ
3化目のオス
 ミヤマシジミ研究会が,モニタリングサイト1000の里山チョウ類調査を続けている伊那市ますみヶ丘(標高950m)でのミヤマシジミです.2022年9月25日,当日は今年で11回目の調査,天気は快晴,調査開始時の気温は23℃,微風.ミヤマシジミ研究会と横山地区のミヤマシジミを守る会が保護している生息エリアでは3化目の成虫の発生終わりの時期です.

 以下にミヤマシジミと調査の様子とモニ1000調査で見つかったチョウを紹介します.

ミヤマシジミ♂ 久しぶりの好天で活発に活動していました

ミヤマシジミのオスがツバメシジミのメスにアタック
もちろん拒否.
この時期のミヤマシジミのメスは交尾どころか産卵に忙しい

産卵場所を探すミヤマシジミのメス

ミヤマシジミの越冬卵を見つけました.
コマツナギの根元近くの枯れ枝に産卵されていました

伊那市鳩吹公園公園内にはミヤマシジミ保護区があります.
毎年伊那市とミヤマシジミ研究会が,ここで地域の子ども
たちを対象にミヤマシジミの観察会を開いています.
今年は1化成虫がほとんど見られず心配しましたが,
3化は確認できました例年より少なく心配です.
横山地区の農家の方は田畑の畔に自分のコマツナギを植えて
オーナーとして草刈りと管理をしてしてミヤマシジミを
保護しています.ここのオーナーは森田屋さん

この日,調査で確認できた主なチョウを写真に撮りました.

クロヒカゲ♀

ウラギンヒョウモン♀

キベリタテハ
今年はクジャクチョウが確認できなかったのが気がかりです.

また機会があったら里モニサイト番号S273ますみヶ丘平地林のチョウを紹介します.

2022年9月16日金曜日

令和4年度第2回ますみヶ丘昆虫の採集・観察学習会

 2022年9月10日(土)に,ミヤマシジミ研究会と伊那市の主催で,ますみヶ丘市民の森において「平成4年度第2回の昆虫の採集・観察会」を実施しました.2020年から始めた昆虫マイスター初級講座(2)として次のような学習をしながら昆虫の採集と観察を行いました.

1.ミヤマシジミの成虫と幼虫を観察しよう
2.昆虫の体のつくりを学ぼう
3.バッタやトンボの名前を覚えよう
4.うまくスケッチができるようになろう

ミヤマシジミ研究会の中村会長が今日の学習テーマを説明

関西学院大学助教の江田慧子さんが三角紙のつくり方を講習
簡単そうできれいに作るにはコツがいるね

鳩吹公園のミヤマシジミ保護区で成虫を観察

ミヤマシジミ 3化目のきれいなオス成虫です
メス成虫
今日のテーマはトンボを採集して名前を調べよう

長野県地域振興局の福本さんが持ってきたトンボの標本で名前調べ

これは何というトンボかな.赤とんぼの名前調べはむつかしい

こんなのが取れたよ.みんなに発表.

初級マイスター講座の修了証書授与


自分が採集して名前を調べた昆虫を発表.スケッチ描いてもみんなに披露しました.観察できた昆虫はミヤマシジミだけでなく,ノシメトンボ,コノシメトンボ,アキアカネ,ナツアカネなどいろんな種類のアカトンボがいました.最後に,中村会長より修了証書を受け取りました.参加者は17家族46名でした.