2014年11月11日火曜日

シンポジウム・総会の案内(2014年12月6日)

2014年12月6日(土)

ミヤマシジミ研究会シンポジウム・総会を開催します


『ミヤマシジミを通して生き物と人が豊かに生きる絆を広げよう』
趣旨

 現在、「生物多様性」の保全が世界中で叫ばれています。世界では国際NGOコンサベーション・インターナショナル (CI) は2005年に、地球規模で生物多様性が高く、かつ破壊が進んでいる34の地域を、「生物多様性ホットスポット」として発表しました。そのうちの1つとして、日本列島全体が指定されています。これは、日本の自然環境や生き物が非常に貴重であると同時に、将来的に保全していくことが現状では非常に難しいということを示しています。維管束植物を対象とした調査では、日本のなかでも特に長野県とその周辺地域に、維管束植物の固有種が多く確認されています。また、分類群の全体像がよく知られているチョウ類は、県内で149 種の生息が確認されており、全都道府県の中で最も多い種数となっています。長野県はホットスポットの中のホットスポットと言えます。
生物の絶滅の危機は急激に加速しており、ミヤマシジミも例外ではありません。そこで、ミヤマシジミ研究会では平成26年度の総会にあわせて,ミヤマシジミ研究者として著名な富士山自然保護センター理事の渡邊通人氏とオオルリシジミ保全や環境教育に尽力なさっている安曇野オオルリシジミ保護対策会議代表の那須野雅好氏にご講演を頂き,ミヤマシジミをはじめとする里山の生き物を守っていくシンポジウムを企画いたしました。
 研究会の会員のみならず環境保全にかかわっておられる方,また生きものの生態や保全・保護に関心のある方はぜひご参加ください。

                   ミヤマシジミ研究会 会長 中村寛志
 
内容
マーキング調査中(2014年7月22日)

Ⅰ.シンポジウム
行事名:ミヤマシジミを通して「生き物と人が豊かに生きる絆」を広げよう
会場:信州大学農学部 30番大講義室
日時:平成26年12月6日(土) 
          13時から16時15分まで
参加料:無料・事前申し込み不要 
主催:ミヤマシジミ研究会
共催:信州大学農学部
後援:長野県,伊那市,朝日新聞長野総局,信濃毎日新聞

プログラム
13:00-13:10 趣旨説明
13:10-13:50 講演1 渡邊通人(富士山自然保護センター理事)
          演題:山梨県におけるミヤマシジミの研究と保全活動
13:50-14:30 講演2 那須野雅好
                 (安曇野オオルリシジミ保護対策会議代表)
          演題:安曇野における希少種保全と環境教育への取り組み
14:30-14:45 休憩
14:45-15:45 活動報告
          ミヤマシジミを保護している研究会の部会からの活動報告
15:45-16:15 フロアディスカッション

Ⅱ.ミヤマシジミ研究会総会
16:20-16:30 会長挨拶 中村寛志
16:30-16:50 総会
 規約改正,会員承認,部会新設,H26年度事業報告,H27年度事業計画,予算案承認ほか

Ⅲ.懇親会
17:50-19:50 懇親会

問合せ・申し込み先
信州大学農学部AFC昆虫生態学研究室内
 ミヤマシジミ研究会  代表 中村寛志
〒399-4598 長野県上伊那郡南箕輪村8304
電話&ファックス:0265-77-1400
Eメール:insect2@shinshu-u.ac.jp


新しくできたミヤマシジミの保護区(信州大学農学部構内)


上の保護区に飛来したミヤマシジミのメス。
産卵行動が観察された。(2014年7月31日)
文献紹介
信州大学農学部AFC昆虫生態学研究室がミヤマシジミについて研究した文献です。httpsからダウンロードできます。

尾﨑絵理・江田慧子・中村寛志 (2012)  絶滅危惧種ミヤマシジミの飼育方法について.  信州大学農学部AFC報告 (10): 153-159.
中野貴洋・江田慧子・中村寛志 (2011)  信州大学農学部構内における絶滅危惧種ミヤマシジミの個体群回復実験. 信州大学農学部AFC報告 (9): 39-48.




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